マイホームの購入には空前の追い風!

ヒット商品番付というのがある。そこに「家」がランクアップされたことをご存じだろ
うか。『日経MJ』が発表するこO一三年上期のヒット商品番付、その西の横綱に「住宅
ロlン」が選ばれた。ちなみに東の横綱は「高級時計・宝飾品」である。住宅購入には、
いま三方向から大変な追い風が吹いている。それを簡単に解説しておこう。
第一の追い風は、消費税増税の「経過措置」といわれるものである。二O一四年四月一
日以降に引き渡される住宅には八%、二O一五年十月一日以降に引き渡される住宅につい
ては一O%、それぞれ新しい消費税率が適用される見通しである。
ただし、それぞれ新しい税率が適用される時点の六カ月以前に契約が成立している場合
は、新税率ではなく旧税率が適用される。この場合、土地代はもちろん非課税、課税対象
になるのは建物部分だけだ。
第二の追い風は、「住宅ロlン減税」といわれるものだ。ローンを組んで住宅を建てた
場合、一定の条件を満たせば、ロlン残高の一%相当額を、十年間にわたって毎年所得税から控除できる。
マイホーム、その「タイミングJの決断!
ローン残高は、二O二二年末までは二OOO万円が限度だったが、二O一四年四月以降
は、ローン残高が四OOO万円まで引き上げられる。かりにロlン残高が二OOO万円と
すれば、一%相当分の二O万円が所得税から控除され、それが十年間続くから、総額二O
O万円の控除ということになる。この制度は、二O一七年内に入居した住宅に適用される。
二O一四年四月からはロlン残高の限度が四OOO万円まで引き上げられるから、この措
置による最大控除額は十年間で四OO万円になる。
第三の追い風は、住宅ロlン利用者を対象にした「現金給付」である。年収制限(五O
O万円以下予定)を設けたうえで、最大三O万円(消費税八%時点)の現金を給付する。
また現金で住宅を買う場合も、五十歳以上などの条件をつけたうえで現金を給付する。
これ以上は、細かく説明するとややこしくなるので、詳しくは調べていただきたいが、
要するに、ここ数年の聞にマイホームを購入する人に対して、増税負担を軽くしようとい
う試みだ。
たとえば、年収五OO万円の人が、四OOO万円(土地代一五OO万円)のマイホーム
を購入し、五OO万円の頭金を用意して三五OO万円のロlンを組んだ場合、消費税が予定通り三%引き上げられて八%になっても、ローン減税と現金給付を合わせれば、増税分
の負担はほぼ相殺される勘定になる。消費税に目を奪われて買い急ぐよりも、その後に供
給過剰になる物件をじっくり選んだほうがトクというわけだ。
アベノミクスはインフレターゲットを設けて始めただけに、その実現に躍起だが、いま
となっては民主党政権が行なった消費税増税が重い十字架になっている。どう考えても、
景気回復の足を引っ張る大きな要因だからだ。
したがって、政府は当面、景気が上向く政策は行なっても、冷え込むような政策はやら
ない。住宅に対する優遇税制も、そのあらわれだ。「庶民でもマイホームが楽に持てる」
ようになれば、住宅業界が潤って景気の上昇につながるからだ。
また、デフレ下ではモノよりもお金が価値を持つから、金持ちは好きにやれでも、現金
に乏しい庶民には手も足も出なかった。だが、デフレを脱却すれば、モノの価値が上がり
始める。いままではマイホームを買っても、値上がりはまず期待できなかったが、これか
らは立地がよければマイホームの資産価値はゆるやかであれ上昇する。久しぶりに庶民に
も財産を築くチャンスが訪れたーーともいえるのではないか。

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