サラリーマンがメドとする購入価格帯

マイホームが欲しいとき、いくらくらいの家を買うかは思案のしどころだ。上を見れば
キリがないが、収入の範囲内で、できるだけランクの高い家を買いたいというのが人情と
いうものだろう。
だが、サラリーマンには自ずと限度がある。その限度とは、どのくらいなのかを次に考
えてみよう。
まずは一般論から。現在、サラリーマンがロlンを組める限度額は、年収の七倍といわ
れている。借り入れの返済負担比率からはじくとそうなる。年収五OO万円なら、三五O
O万円のロlンが組めるわけだ。だが、これは上限だから、当然リスクが伴う。三十年、
三十五年の長丁場を、リスクに備えながら完済までこぎつけるには、年収の五倍程度に借
り入れを留めておいたほうがいい。
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そうなると借入可能額は、二五OO万円になるが、初めてのマイホーム購入計画は年収
の五倍を起点に考えるのが妥当寸たろう。不動産データバンク「東京カンテイ」の調査によれば、二O二一年の分譲マンション価格(全国平均)は新築で、
の六・五三倍である。この数字の基礎になるサラリーマンの平均年収は四一七万円。
ローンは年収の七倍まで組めるから、その六・五三倍の家ならかろうじて買えることに
なるが、こういう買い方はかなり冒険である。家を持つとなると、税金や諸費用、引っ越
し代、調度品や家電の買い替えなどもある。資金の余裕が必要だ。
では、どうするか。新築をやめて中古にすればいい。先の東京カンテイの調査では、中
古物件(築十年)は首都圏でも年収の四・五六倍で買える。年収四OO万円から五OO万
円のサラリーマン諸氏には、ぜひこうした買い方をおすすめしたい。
これなら、そんなに無理をしなくても、大きなリスクを回避してロlンを完済していけ
るだろう。もし途中で資金的余裕があれば、なるべく早い機会に繰り上げ返済をしてロー
ン期間の短縮に努める。なぜかというと、十年住んだら売りに出すのだ。
築二十年なら、まだかなりよい条件で売れる。売却目標は十年住んで購入価格で売れる
かどうかということ。そうすればロlン残債を払って、一定金額が手元に残る。その金額
を頭金にして、新たな中古マンションを買い、そのマンションも十年で売却、最終的に終
一般サラリーマンの年収
の棲家の戸建てを購入する。昔は背伸びをして年収限度額いっぱいの借り入れをし、歯を食いしばって払い終えれば、
その家は資産価値が生じたが、いまはロlン完済したときに地価が値上がりしていないの
で「購入価格の二分のこあるいは「三分のこが常識。マイホーム購入はいまや「一生
に一度の買い物」ではない。自分のライフサイクルに合わせて出口を変えていく戦略が必
要なのである。
マイホーム、その「タイミング」の決断!
それには、最初のマイホーム購入が肝心。ここで無理をしてしまうと、ローン返済に
汲々として、そこから抜けられなくなる。年収の範囲内で余裕を持って返済できれば、買
い替えのチャンスが生まれる。だから、「お金になる家」しか買ってはいけないのだ。
チェックポイントは、定年まで元気に働けるかどうか。教育費がかさむのはいつ頃か。
収入支出の現状とこれからの見通し。頭金を多くするのが理想。購入価格の二割以上の頭
金を用意できれば、ローン金利が優遇される。あとは月々の負担を軽くする。資金に余裕
があれば繰り上げ返済をするーーなどである。

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