年収三OO万円で新築マンションを買った独身女性

いまどき、年収一ニOO万円の人がマイホームを持つのはきつい。まして女性だったら、
なおさら||誰もがそう考える。だが、現実は少し違う。若い独身女性が自前でマンショ
ンを持つのは、そんなにむすかしいことでは芯いのだ。一例を挙げてみよう。
彼女はアパート住まいだった。三十代のうちに自分のマンションを所有することが夢
だったが、「いまのお給料ではとても無理」と半ばあきらめていた。
あるとき、新聞の不動産広告のチラシを眺めていて、新築マンションのロlン月返済額
が、いま払っている家賃(六万七000円)と同額であることを知った。
「ェlッ、こんなに安いの」
家賃を払っているのがパカらしく思えた彼女は、さっそくそのマンションのモデルルー
ムを見学に行き、低年収の独身女性でもロlンが組めること、月々の返済額がいまの自分
の家賃並みで可能であることを確認した。これは、どういう計算なのか。
年収の二01三O%を、その人のロIン返済能力と見るのが一般的だ。年収三OO万円の人の年間の返済能力限度額は九O万円、月に直すと七万五OOO円になる。かりに金利
を二%とすると、彼女は二二六O万円まで借りられるのである。
さっそく、彼女は頭金三OO万円を入れ、二四OO万円の新築マンションを、予定通り
家賃並みのロlン返済額で手に入れた。以前は、年収の低い独身女性がロlンを組むのは
きっかったが、しっかりした勤務先の正規社員であれば、最近は女性でも容易に借りられ
る。女性の持ち家購入には、明5かに追い風が吹いているのだ。
三十、四十代の独身女性の持ち家率は、約四割というデlタもある。「住みたい街」と
して女性に人気の高い都内の目黒区、世田谷区では、女性の独身比率が、全国平均よりか
なり高い。自前で家を持てば、「このまま一生独身でもかまわないわ」と女性も強気にな
れるのだろう。マイホームをロlンを組んで買い、さらに犬や猫などのペットを買うと一
生独身で過ごすようになるという傾向もある。
といって、彼女たちは、何も生涯独身を最初から目指しているわけではない。中には結
婚する強い意志を持ちながら、自前のマンションを購入する女性もいる。そういう彼女た
ちの心づもりはこうだ。
「結婚したら、子供ができるまではここに住んで貯金に励み、もっと大きなマンションに引っ越す。そのとき、このマンションは売るなり貸すなりすればいい」
「結婚して子供ができるまではここに住んで、もし離婚ということになったら、夫に出て
行ってもらう。そうすれば、子供がいても再出発が始めやすい」
「結婚して別のところに住むようになったら、ここを賃貸にする。高く貸せれば収益が出
て私のお小遣いになる。万が一、赤字になっても私の稼ぎから払い続ける。ローンが終わ
れば私の個人資産になるのだから」
「結婚して別のところに住むようになったら、機会を見て売りに出す。売却のメドはロー
ン残債を払って一定額のお金が手元に残ること。それを老後やイザというときに備えて
パッチリへそくっておく」
いまの女性は、たくましい。ただ、彼女たちがこれらの目論見を実現するには、
件がある。賃貸して収益が上げられ、売却もロlン残債を払って手元にお金が残るだけの
物件価値を持ったマンションであること。こんな物件が「お金になる」のだ。

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